ストレス社会

あなたはストレスを溜めやすいほうでしょうか？　それとも、ストレスとは無縁な人間？　あまりいろんなことに疑問を持たないからとか、しょせんこんなものと諦めているからとかいった理由で、自分をストレスを溜めない人間だと思っている人も多いのではないでしょうか？
けれども、そうした人こそ、ストレスが溜まりやすい傾向にあるのです。ある意味、自己主張が得意だったり、不平不満をしょっちゅう口にしている人は、「ストレスが溜まる！」などと言いながら、うまく発散しているものなのです。
逆に、忍耐強くて不平不満を口にしないタイプの人こそ、知らず知らずのうちにストレスを溜め込んでいるもの。ただ、我慢することに慣れているので「これくらいなら大丈夫」「別にストレスは感じていない」と自分を思い込ませ、平気なつもりでいるだけなのです。
これは、男女間のおつき合いにおいても同じです。たとえば、彼がワガママだったり自己主張の激しいタイプの人の場合、あなたは無理を言われることに慣れてしまい、「まあいいか」「しょうがない」なんて言いながら、その状況を許してしまうでしょう。けれども、実は心の中に気づかぬうちに不満が相当たまっていたり……。
奔放でオレ様な彼のことを愛しているあなたは、「自分さえ我慢すればいい」なんて思っているかもしれません。もちろん、彼にワガママを言われ、それを聞いてあげることで喜びを感じる愛の形もあります。けれども、あまりにも我慢をしすぎないでほしいのです。
彼への不満、不安、言いたいこと、そんなものを溜め込んでしまうと、どこかで発散することはなかなかできません。友人とカラオケをしようが、グチを語り合おうが、根本的な解決になりませんから、あなたの中に消化できないもやもやとして残ってしまうのです。すると、少しずつ不満が蓄積され、あるとき何かのきっかけで大爆発！　修復不可能なくらい壊れてしまうことに。
たとえば、ある女性の話です。メーカー事務のK子さん（23歳）の彼は、出版社に勤める大変忙しい人。それをK子さんも知っているので、度重なるデートのドタキャンも許し、一緒に行きたいところ、やりたいことなども我慢していたそう。けれども……。あるとき、些細なきっかけでK子さんの堪忍袋の緒が切れて、彼に絶縁状を叩きつけました。
驚いたのは彼のほう。今まで、K子さんがいっさいの文句を言わなかったために、自分のことを理解してくれている、不満など感じていないと勝手に思い込んでいたのです。彼は言いました。「不満に思っているなら言ってほしかった。そうすれば、まだ改善する余地はあったのに。言ってくれなければわからないよ」と。
そう、不満や不安は我慢したり溜め込まず、少しずつでもいいので、表に出していきましょう。彼と長くいいおつき合いをしていきたいならなおさらです。問題点はそのつど表面化して、解決策を練る。限界まで我慢をすることはやめる。これがいい関係を築いていくための鉄則です。

上記記事引用
過度の我慢は良くない、あらゆる場合にも言えることですね。